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Terry Washizu
(mu-seum)
2006.06.19.
こんにちは〜。毎奇数月第一日曜日にCrude Realityと一緒に『mu-seum(ミュージアム)』というサンデー・アフタヌーン・パーティーをやっているTerryです。初めまして。
www.starfish-r.com/museum_top.html


今回コラムをやらせて頂くということで、やはり音楽の事を書かせてもらおうと思います。上のリンクをチェックしてもらえると分かるんですが、普段は海外アーティストのA&Rをやってます。A&Rというのは、いいアーティストを見つけて、契約して、CDをリリースして、それを宣伝して沢山売っていくノといった仕事です、非常に大雑把ではありますが。

そんな感じで、基本的に自分の生活は全て音楽が基本。家に帰っても仕事(つまり音楽)をやっているか、レコードを聴いているか、それとも自分のDJプレイ用にリエディットを作っているか...。ホントそれだけ。あ、あとはクラブに行ったり、飲んでたりですか。その中でも今回はレコードに関して話してみましょう。

レコードは聴くのも好きだけど、集めるのもかなり大好き。なんか周りからはオタクとかマニアとか言われる事も多いらしい(特にLOOPのハナさんは完全に僕を“オタク”扱い。せめて“ヴァイナル・ジャンキー”くらいの方が語感的にはチョット良いのですがノ笑)けど、「集める」と言っても単に“レコード・コレクター”というのともちょっと違んだな、これがまた。確かに知り合いにはアナログ盤ならばなんでも欲しがる人もいるけど、僕の場合は「自分のDJの時にプレイしたいレコード」というのが絶対の選択の基準。だから、たとえ\100,000払ってゲットしたレコードでも平気でクラブでかけてしまうし、逆にたとえレアな人気盤が安く見つかっても、自分がプレイしたい曲でなければ決して手が伸びません。

あと、もしかしてこれがオタクと思われがちな所以かもしれませんが、細かいディテールに拘るところがあるかもです。US盤、UK盤、EU盤、そして正規盤、プロモ盤、リミキサー違い、ヴァージョン違いノ。大好きな曲は、基本的には時間をかけてでも全て揃えてしまいたくなる習性もあるようです。例えば好きな曲で、以前Jody Watleyが在籍していたShalamarというグループの「A Night To Remember」というのがありますが、これがまた収集のしがいがあるんです、とっても。(余談ですが、少し前に丸の内のCOTTON CLUBというライブハウスにShalamarが来てましたね。メンバーはHoward Hewett、Jeffrey Danielの男性陣2人は変わらず、ヴォーカリストにはJodyはもちろんいなくて、今はCarolyn Griffeyという女性。で、Jodyは7月頭にソロで同じくCOTTON CLUBに登場らしいけど。)

で、「A Night To Remember」の話。この曲が好きな人は、みんなの中にもきっと多いことでしょう。まずUSオリジナルの12インチはプロモのみで、尺は5:07のSolar盤 (1982年、33回転)。これが一番レアだと言われている盤かな。そして同じくSolarのオリジナル7インチは尺が4:12 (1982年、45回転)。で、その後数多くの12インチ・ヴァイナルがリリースされることになるんだけど、中でもSergio MunzibaiとのM&Mコンビ (同じくShalamarの「Take That To The Bank」や、Jocelyn Brownの「Somebody Else's Guy」とかのリミックスでも人気) で有名なJohn Moralesによるア・カペラで始まるナイスなリミックスが収録されたのは、UKのMCA盤 (1986年、45回転)。これは嬉しいことに唯一インスト・ヴァージョンもあり。そして次が実はあまり知られていなくて、ある意味かなりレアかもしれない (?) 盤が、そのM&Mミックスを収録したUS盤Solarプロモ (1988年、33回転。実際には「U.K. Mega Mix」と表記されている)。しかも、これはなんとShalamar名義ではなく、なぜかJody Watley名義!れもそのはず、同年に彼女名義で発売されたアルバム『Beginnings』からカットされたプロモだからなのです。
そしてUK盤には他にもナイスなリミックスがありましてノ。前述のM&Mミックスより先に発表されたDavid GrantとPete Walshによるヴァージョン (1982年?、45回転) で、現場での人気は結構高かったようです。あと、「Special Remix」と名付けられたまた別のヴァージョンが収録されている、オランダ盤12インチ (1982年、45回転) なんてものもあったりします。そしてこれら数多くのリミックスに共通するのは、オリジナル・ヴァージョンとはビートを差し替えたりしたほかディテールが違うだけで、オリジナルのイメージから決してかけ離れていないところ。そこが現場でも使いやすい理由で、逆にフロアにいる人たちはその違いにほとんど気付かないんじゃないかなぁ、実際。あ、そしてリイシュー盤なんてのももちろん存在し、UKのOld Goldシリーズからはオリジナル・ヴァージョンが再発され、有名なカナダのUnidiscからはオリジナル・ヴァージョンとM&Mミックスが別のヴァイナルで再発されてますノ。もうキリが無いのと、あまりヤバい人だと思われたくないので (笑)、今日は先生これぐらいで勘弁しておきます。



僕らのパーティー『mu-seum』では、僕はハウスやこういったディスコ・クラシックものや、仕事がら(?)入手する未発表/発表前の音源や自分のリエディットなんかをいち早くプレイしてます。でも、そこにある精神は、単に「みんなと一緒に音楽&ダンスを楽しみたい」というだけなんですけどね。全然押し付ける気も無いし。だって僕の基本精神は、「ぜひ遊びに来てよ。乾杯しましょう!」なので(笑)。楽しければ良いかな〜と。このコラムを読んで、「なんかこいつ気難しそうな奴だなぁ」とか、絶対に思わないで頂くように所望しますっ!(笑)

で、次回の『mu-seum』は7/2(日)。いろんな音楽そしてイージーな雰囲気を楽しんでもらえると思います。相棒のCrude Realityもバリバリのベテラン音楽人間ですので。でも、音楽ではなく、お酒を楽しみに来て頂くのももちろんOK。ぜひ「乾杯しましょう!」
長文にお付き合い頂き有難うございましたJ


※すみません、インフォです。
6/28にリットーミュージックから、ハウスやクラシックものレコードを2,000枚以上紹介した新たなガイド本『House Music Archives 超ハウス・ディスク・ガイド』が発売になります。
僕も何枚か紹介していますのでPlease check!!