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Aroop Roy

(Absolute!! / DJ)

2007.01.31.
“Broken Beatsは思想である!”


日本はJAZZ / CROSSOVERというマーケットにおいて、とても重要なポジションにある。事実、このマーケットで活躍する日本のDJ/ アーティストが世界規模の成功を収めることは珍しいことではなくなった。しかし、それでもまだ日本人の耳には届かない斬新でフレッシュな音楽がこの世にはたくさん存在していると僕は感じていた。そんな日本で陽の目を見ない音楽達を紹介するために、僕達はパーティーAbsolute!!を始めたのである。

ロンドンBROKEN BEATSシーンの誕生は、新しい規格を持ち込み、ダンスミュージックに衝撃を与えた。4hero、Bugz in the Attic、Marc De Clive Loweはシーンの発足当初から現在に至るまで、オリジナル楽曲を次々にリリースし、シーンの可能性を広げているが、日本においてBROKEN BEATSというコンセプトはまだ新しく、多くの人はBROKEN BEATSのことを“音楽の一つのジャンル”と、間違って捉えているように思える。もちろん、FUNK/ JAZZといったジャンルから大きな影響を受けているのは間違いないが、BROKEN BEATSとは“思想”として捉えるべきなのである。BROKEN BEATSのプロデューサーは音楽の常識やルールと戦い、オリジナリティーを追求する。重要なことは、「そこにルールやリミットは無く、BREAK BEATS、TECHNO、HOUSE、LATIN/ AFRO、SOUL、HIPHOP、DRUM'N BASSなどのジャンルは全てBROKEN BEATSになる可能性がある。」ということであり、フレッシュでエキサイティングな音楽を作るという姿勢こそが最も大事なのである。僕がこのシーンに大きな可能性を感じるのはポテンシャルの高さ。なぜならBROKEN BEATSは上記したように、捉え方によっては、おそらく全てのダンスミュージックを包括してしまうかある。

BROKEN BEATSは踊りにくい・・・という意見を良く聴くことがある。確かにはじめて体験する人にとってはこの音楽は刺激が強く、耳に馴染まないかもしれない。しかし、ロンドンのPLASTIC PEOPLEというクラブで行われているパーティーCO-OPなどを経験した人たちはこの音楽でフロアがワイルドに盛り上がることを知っているし、純粋な4/4ビートのミュージックより広いレンジや、豊かさを感じている。僕が参加しているパーティーAbsolute!!の目的はBROKEN BEATSの素晴しさを日本のオーディエンスに届けることにある。去年始まったばかりではあるが、パーティーは急激な成長を続け音楽に対してオーディエンスの反応も回を増すごとに良くなっているし、フロアはいつもワイルドだ!これまでに出演してくれたゲスト陣もToshio Matsuura、Quasimode、Spiritual South、Earl Zingerとシーンを代表するアーティスト達が素晴しいパフォーマンスを見せてくれた。

 
日本は同じアーティストを定期的に招聘する傾向にある。しかし世界にはまだ多くの素晴しいアーティストが日本の土地を踏めずにいるのだ。Absolute!!のもう一つの目的は、彼らの音楽を日本に紹介することである。そこで登場する2/04(SUN)のSIMBAD!! ここ10年間アンダーグランドで活躍してきたアーティストで2006年に発売された"SOUL FEVER"は大ヒットとなり、今年はROW FUSIONからアルバムのリリースが控えている。ぜったいに見逃せない!

音楽を愛する人はこのパーティーに遊びに来ることをお勧めする。そこはオープンでフレンドリーな空気に、様々な人種がミックスする場所。
You can here Aroop's absolute!! guest mix for Beyondjazz radio


Aroop Roy : U.K.出身のAroop Roy。日本に移住してから2年半。ヴォーカリスト、楽器演奏者、プロデューサーとあらゆる才能を併せ持ち、新時代のJAZZ/BROKEN BEATSのパーティーAbsolute!!のDJ/オーガナイザーを務める彼は、これまでに数々のコンピレーションCDに楽曲提供し、世界のDJ達から「注目すべき新時代のアーティスト」と評価を受けている。また、2006年には日本代表として、「the Red Bull Music academy」に参加、メルボルンで行われた同プロジェクトでは Mizell Brothers、Steve Spacek、Wally Badarou などと共演した。現在ファーストアルバムリリースに向けて制作を続けている。