028.
川村由紀
(VENUS FLY TRAPP)

2008.01.07.
『パーティのお誘いは電話で。』

こんにちわ。
VENUS FLY TRAPPこと川村由紀でございます。

「LOVE PA!!」「Club "O" net」「LOUD」「HMUSIC.JP」「CLUBBERIA」「ORICON CLUBBER」などなど、新旧さまざまなクラブカルチャー系メディアにて連載の機会を頂いて参りましたが、毎月第二土曜日に定期開催中のパーティ「pool」の皆様とご縁がありまして、東京を代表する老舗クラブ「LOOP」さんのホームページにて、コラムを書かせて頂く運びとなりました。ご愛顧よろしくお願い致します。

最近の私、ビックイベントの喧噪にウンザリ気味。交錯する人間関係、悪質な爆音、その他もろもろ、自分にも原因があるのですが、音楽という場へと集うコミュニティー重視のクラビングに着眼した所、その濃度は規模が大きくなるほどに薄まってゆくような気がします。とは言ってもイベント制作業で生活をしていたり、家族を養っていらっしゃる関係者の方もいるので、その存在については微笑みと共に肯定的でありたいと思います。

大きなイベントやクラブへと行かなくなった私ですが、ここ最近、3ヶ月連続で通っているパーティがLOOPで開催されているのです。それは第二土曜日の「pool」なんですね。遊びに行く切っ掛けは、数ヶ月前に出会った二歳年下の新しい友達が電話で何度か誘ってくれたから。

メールでのお誘いって最近、たくさんありますよね。週末が近づくとメーリング・リストが何通も何通も。メールが無い頃はすべて電話で待ち合わせてパーティに辿り着いたものでした。あの結束感、十年と少し経った今もハッキリと憶えています。だけど前は前、今は今。私は今と未来を尊重します。

電話で誘ってもらったパーティは出来る限り遊びに行ってしまう自分を発見。この連帯感、熱い繋がりというか、独特の夜に潜む「何か」が在る気がします。

一回目よりも二回目、新しい知り合いや友達が出来て、一緒に温泉へ行ったり、お鍋をしたり、ナイトクラビングの先に、たくさんのハッピーを見つけました。

忙しい毎日を送る大人になってしまった私達。でも一ヶ月に一回、必ず同じ場所で再び会えるという素敵な夜。一ヶ月に一晩、そんなルールを作るのも楽しいんじゃない?

たった一本の電話が変えてくれたナイト・ライフ。
たった一通のメールよりもドラマチックでカッコいいと思うなぁ。

だから来月も再来月もずっとずっと私は「pool」へ遊びにゆくよ。
友達を電話で誘いながら、何を着ていこうかな?とか考えながら。

text : 川村由紀 (VENUS FLY TRAPP)

川村由紀 (VENUS FLY TRAPP)
DJ、音楽演出家、作家。イベント「サウンドコレクション」のプロデュースを経て、2001年に「灼熱」でCDデビュー。ルイ・ヴィトン、ドレス・キャンプ、ラブパレード・メキシコなど国内外多くのパーティ、ショー、スペースにて音楽活動を展開中。2007年、ヴィレッジブックスより「アスファルトの帰り道」(著:川村由紀)で作家デビューを果たす。
公式サイト http://venusflytrapp.com/