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![]() 033. 川村由紀 (VENUS FLY TRAPP) 2008.05.10. |
『音楽と情熱のスモーク劇場』 東京のド真ん中で、息苦しくて目眩を起こしそうになる。 「敏感になるな、鈍感に生きろ」馬鹿みたいに盛り上がるだけの約10年前。 世界はどうしようもないほど、簡単に終わることはなかった。 相変わらず画一的な熱狂と寂しさだけが、都会人の肉体と精神を支配してゆく。 駆け巡るのは強烈な電磁波だけなのか? 音楽という衝撃波、幾度も訪ね繰り返すことによって、人は無になれる。 無になる瞬間の先に、地球に水と空気から命が宿ったように、新機軸が産まれる。 未知なる可能性。 水たまり、誰かが吐き出す空気、混じり合って何処へゆく? 踊り場には情熱の煙が立ちこめるべきだ。 あの頃、私は寂しいから踊り場に繰り出していた。 無の塊のような生き方しか選べなかったから、そこで騙されたり助けられたり、色々な経験を授かり「いまというとき」へと辿り着く。 もうどこにもゆきたくないよ。 ひとりぼっちにはなりたくない。 だからあの頃は、ダンスフロアで煙草を片手に踊っている奴にすら、勢いだけでハグしてしまう、無邪気さと無防備さがあったのに。 今では、ダンスフロアで煙草を振り回しながら踊るやんちゃなレディを見ると、チッと舌打ちするほど気取っているね。 それでもどっちにしろ、夜が好きで、集まりに顔を出して、音楽に夢中で、爆音や大音量の最中では陳腐な常識なんて、「どうでもいいや」とか思いながら、良い服は着てゆかない、KYな大人になってしまったのかな。 高度を上げても現実に足を付けても、2008年初夏の週末、煙草と情熱のスモークが立ちこめるクラブという劇場で、ふとリアルな息使いを数えてみようかな。 きっと時代はループする○ しかし情熱と命はプールできない□ スイカは輪切りで食べよう◎ 「いまとゆういま」を感じて、立ち止まった時はそのとき考えれば? 一緒に遊ぼう! text : 川村由紀 (VENUS FLY TRAPP) □ 川村由紀 (VENUS FLY TRAPP) |
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